2025年11月1日から11月8日 第18回インド修行と巡礼の旅 レポート
- 友永 乾史

- 1 日前
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更新日:15 分前
「互いに目覚めさせ、わたしについて語り、満足し、楽しむ」
50人でインド旅
今回はガイドのアロ―ラさんを入れて50人という大所帯での旅。
なんで、こんなに大勢かというと、昨年亡くなった院長の、ガンジス河での散骨の儀式も予定していたからです。
ホテルのチェックインやアシュラムのレジストレーション、お手洗いの休憩など、ところどころでずいぶん時間がかかるであろうから、ちょっと緊張していました。
宿舎も、いつもお貸しいただくオーディトリアムだけでなく、他の建物に分散して、ばらばらになるかもしれない・・とのことでしたので、その場合はどうなるか・・未経験のことを予見しながらの旅のはじまりでした。

それが、旅が終わってみて、いままでより大きな収穫をいただいた旅になったと、満ち足りた気持ちでおります。
なぜ、こうも満ち足りた、有難い気持ちでいられるかというと、一つに、ご参加の皆さまが、それぞれアシュラムのよいところを見つけて、それを楽しんでくださったこと。
・・そう、アシュラムには、いわゆるアミューズメント、感覚を楽しませてくれるものは特に何もありません。
宿舎には簡素なベッドに、蛇口とお手洗い。
サマディーホール、グルデブクティール、バジャンホール、そして、ダイニングホール。
すべて、簡素な大きな箱と言えるでしょう。

それでも、日に日に皆さまの顔が明るく、元気に、活き活きされ、お互い睦みあわれているのを拝見して、とても嬉しく思っておりました。

「 Junko のいない Tomonaga 」でしたが・・
二つに、「アシュラムのわたしたちへの期待」に応えられたこと。
お話を申し上げておりましたとおり、スワミ・ヨーガスワルパナンダジ、そして、スワミ・カーティケヤンジは、わたくしがまだ小学生の頃に初めてお目にかかりました。
中学、高校、そして、インドで働いていたころには、スワミ・ヨーガスワルパナンダジはオフィスまで来てくださったこともありました。
友永ヨーガ学院で仕事をするようになって、ずっと近しくさせていただきましたが、淳子先生のいないアシュラムに学院の皆さまをお連れするのはこれが最初。
スワミジたちに、気にして頂いていたと思います。
それが、このように大きなグループをお連れすることができました。

その大勢のグループが、レジストレーションを、スムースに済ませました。
月曜のスワミ・ヨーガスワルパナンダジのお話の際、スワミジが遅れて、11:30すぎにいらっしゃいました。
会場には前から泊っているドイツのグループが待っています。
お連れした50人の皆さんには、アシュラムが初めての人がいます。
ドイツの人にとっても、わたしたちは初めての人。
いつスワミジがお越しになるか分からないので、英語でわたしたちの自己紹介とか、状況を日本語で説明するとかしたくなくて、小さな声でマハーマントラを唱えました。
最初はとても小さく、そして、少しずつ大きな声で、そのうちにホール全体の声が渦になって、そしてまた声を小さくして、最後には心の中で唱えました。
ちょうど目を開けると、スワミジがおいでになりました。
そして、静かに、語られはじめました。

そして、その晩のキールタン。
皆さんで、そして、渡辺先生のリードで、皆さんで気持ちよく歌えたと思います。
大勢のスワミジ、アシュラムの皆さんから、お褒めの言葉を頂いて、嬉しくも、水曜にもう一度歌いなさいとアンコールを頂きました。

食事の場面でも、片付けの場面でも、郷に入って、郷に従って、その上で、楽しまれながら、自然と片付けを手伝い、食器を拭いて、アシュラムの皆さんから、安心して受け入れられたと思います。
こうした、皆さんの、アシュラムでの一つひとつの行い、お気持ちが、わたしたちへのまなざしをやわらかく、温かくさせ、アシュラムの雰囲気をより明るく、サットワにしたと思います。
それもこれも、皆さまの日々のご修行の成果です。
あらためまして、心より御礼を申し上げます。
ガンジス河での散骨の儀式
三つに、淳子先生の散骨の儀式も、大変明るく、やわらかい雰囲気の中行うことができました。
マントラをお唱えして、ガンジスの河下へと流れていく遺灰を見送り、沐浴させていただきました。
最後プラサードをいただいて、その後に河面を振り返るときらきらしていて、淳子先生が笑っているように見えました。
お蔭様で、大変よい見送りができました。有難うございました。




最後には、遺灰を流したのでした。
一部分ですが、動画もありますのでよろしければご覧ください。

グルの恩寵
四つに、スワミジたちもお元気で、ますます旺盛だったこと。
わたしたちは、スワミ・ヨーガスワルパナンダジのご修行の成果そのものを拝見する機会に立ち会えました。
ドイツから、イタリアから、そして、日本から、その他各国からも、あのように大勢が、スワミ・ヨーガスワルパナンダジにお目にかかりに集まりました。
木曜の、最後のダルシャンだったでしょうか、イタリアの、シシリアか持ち込まれた、可愛い焼き菓子が日本へ、日本からのチョコレートがイタリアへ、そして、ドイツのチョコレートは、その場で皆の口に。

すぐにわたしたちは、もうずいぶん前からお互いを知っているかのような気持ちになりました。
スワミ・ヨーガワルパナンダジから、ヨーガの、マントラの素晴らしさを、そのまま、体現することで、初対面でも、大人数でも、あのように柔和な雰囲気を作ることができることを見せていただきました。
そう、「エゴの反対はリレーションシップ(関係)」なのですね。

見ず知らずの異国人たちが、さーっと互いに関係を結び合い、ヨーガの仲間としての気持ちをあっという間に培えたのは、ヨーガの魔法そのものだったと思います。
そう、かように、わたしたちはスワミ・ヨーガスワルパナンダジのご修行の極みを体験させていただきました。

五つに、皆さんが、お互いにまるでずっと昔からお互いに友達だったかのように仲良くなられているのを拝見できたこと。
アシュラムで一緒に時を重ねると、「独り」という殻が薄くなるからでしょうか。
思いやりあって、ふざけあって、終わりごろには修学旅行を引率しているような錯覚に。
それも、これも、この50人でお邪魔して、こうして旅の終わりを元気に迎えられたからこそのこと。
そして、アシュラムに満ちている、あの雰囲気に浸れたお蔭。
50人全員のご修行のお蔭です。心よりお喜びを申し上げます。


旅行を終えて、10日が過ぎて、今も、ぞくぞくと写真が送られてきています。
本当に、皆さま、よい笑顔!!
バガヴァッド・ギータ―に、こんな説をあるの見つけて、よく納得いたしました。
「わたしは一切の本源である。一切はわたしから展開する。
そう考えて、知者たちは愛情をこめて私を信愛するのである。
わたしに心を向け、生命をわたしに捧げ、互いに目覚めさせつつ、彼らは常にわたしについて語り、満足し楽しむ」(10-8、9)
そこかしこに、どこまでも遍満する「わたし」を愛する人が集まるアシュラムで、わたしたちはとにかく、楽しく、満ち足りて、そして有難いご修行をして過ごすことができたのでした。
この場を借りて、あらためまして、アシュラムの皆さま、ご参加の皆さま、送り出してくださった皆さま、大陸旅遊の谷奥さん、ガイドのアローラさん、サポートくださった鬼丸先生、渡辺先生、皆みなさまに、厚く御礼申し上げます。

最後に、何が嬉しいってスワミジたちが、「Come Again!」とおっしゃってくださること。
この言葉が、ずっと続いて、今回18回目を数えることができました。
これは、この旅に今までにご参加の皆さま全員のお蔭です。
重ねて御礼申し上げます!

<2026年は、2回、インドとアシュラムを訪れようと計画中です >
2月28日から3月7日
友永ヨーガ学院でも、ずっと声、そして音を使ったセルフ・ヒーリング、気づき、解放を、数々のワークショップを通じて提案くださった orans 千春さん と、リシケシのアシュラム、そしてジャイプール、最後にデリーを味わう7泊8日の旅です。
5月29日から6月9日
もしかしたら、これが最後かも・・の、ゴームクへの巡礼、冒険です。
神話上、ガンジスが天上から地上に落ちてくるのが、ガンゴートリ。
実際には、さらにその上、氷河の最末尾、氷が解けて水となり、流れが始まるゴームクが河川としてのガンジスのはじまりです。
数多くの修行者が、己を浄化して、みつめるために辿った道をたどります。
事前に、脚力をつける小規模の登山をしっかりおこなって、アーサナとプラーナヤーマで高地巡礼をしっかり行って、足圧をしあって、安全に、楽しく、ヒマラヤの聖なる空気に染まってこられたらと思います。
引き続き、#友永ヨーガのインドツアー ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。




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