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シータリーで夏の心臓を守る

近年の研究で、ヨーガの呼吸法、シータリーに高血圧患者の血圧を下げる効果があることが分かってきました



うだるような暑さが続きますね。



ヨーガを生んだ国、インドも暑い国。


内陸では今年も40℃を越える日が続きました。



そんな暑い夏に大切にされてきた呼吸法として、内にこもった熱を放出して、身体を涼しくする呼吸法として、このシータリー/シートカリーが知られています。



おこない方は


・舌を丸めて、そこから唾液をすするようにして息を吸い入れる(=シータリ―)


(あるいは、舌を下の歯の裏において、やはり唾液をすするようにして息を吸い入れる=シートカリー)


・気化熱で冷えた空気を心臓に、おへその奥に届けるように、ゆっくりと息を吐く


(できれば鼻から)


と、簡単です。



詳しい行い方は以下の動画のとおりです。






近年はその効用が少しずつ証明されつつあります。


高血圧の患者さんを対象に行われた実験で、血圧を低下させ、自律神経の不均衡を改善するという結果が報告されました。(*)




暑くなって、水分が失わることで、血液の粘度が上がって高血圧となる。


また、発汗させようと体表の血流がよくなっている時に、急に冷房の効い室内にはいることで血管が縮むことで高血圧になる。


こうしたことで血管や心臓に負担がかかっているわたしたちの身体を、シータリーが守ってくれると言えそうです。



シートカリーであれば、静かに吸えば電車の中でも行えます。


身体を冷やすと同時に、のどの渇きや空腹を癒し、怒りを静める呼吸法でもあります。


どうぞ今日からお役立てください。




注意⚠️

季節によっては行いすぎると冷える人がいます。ご注意ください。



+

"Effect of Sheetali pranayama on cardiac autonomic function among patients with primary hypertension - A randomized controlled trial"

(100人の高血圧患者の半分に3か月間プラーナヤーマをしてもらった実験結果)


"Effects of Sheetali and Sheetkari Pranayamas on Blood Pressure and Autonomic Function in Hypertensive Patients

(60人の高血圧患者の半分に1日10分シータリ/シートカリを行ってもらう実験結果)



参考文献:「プラーナヤーマの科学」スワミ・シバナンダ著 友永淳子訳 サンガ刊

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