講師インタビュー vol.05 鴻野美奈子先生
聖典に関するお話を、現代の私たちが日々の生活に活かしやすいように解説してくれる鴻野先生。
今年の夏に担当したマントラやキールタンのワークショップ(全3回)には、平日にも関わらず毎回50名以上の方にご参加いただきました。
10月から新たに担当するオンラインレッスンについての想いなど、今回はたくさんお話を聞くことができました。

■義母の勧めでヨーガの道へ
昔は身体が弱く、一度頭痛の症状が出ると、その後は何日も痛みに悩まされていた程でした。
そんな時、主人の母から勧められて瞑想の指導を受けに行きました。
当時は広島に住んでいたのですが、瞑想のために新幹線に乗って東京へ。
まだ3歳だった子どもを連れて行ったのですが、新幹線の中で子どもがはしゃいでしまい、座っていられず歩き回るものですから、何時間も追いかけまわすことに…(笑)。
とても疲れてしまって、当然頭痛の症状も出てきてしまいました。
また何日も頭痛に悩まされるのか…とげんなりしていたのですが、瞑想の指導を受けたら、それがすっかり治ってしまったんです。
「これはすごい!」と本当に驚きました。
瞑想をして「本当に静かな所」に入ると神経もストレスから解放されて、頭痛も治ってしまったんです。
心と身体は、密接に結びついているんですね。
その後、義母に勧められてヨーガアーサナも始めたのですが、これがヨーガアーサナとの出会いです。
◾️学びの原動力は、新たな発見というおもしろさ
いろいろなご縁が重なり、サンスクリットやギーター(※1)、バクティヨーガ(※2)などを学び続けています。
最近「そっか!」と腑に落ちたエピソードがあるので、ご紹介させてください。
私はこれまで、カルマとは「消すべきもの」だと捉えていました。
一方で、呼吸することもカルマですし、こうやってただ手を動かすのもカルマなので、「これじゃあ、何にもできなくなっちゃうのでは…?」と不思議に感じていました。
しかもギーターには、「不行為、つまり行為をしない状態になってはいけない」とも書いてあるので、難しい。
そんな時、現在の南のシャンカラ(※3)のお話の中に「良いカルマを重ねていくと、サンスカーラ(※4)がその影響を受けて、次の生で徳の高い人間として生まれることができる」というものがあり、「なるほど!」と。
本来は、カルマとは「なくしていくべきもの」なんだと思います。
ですが、それまでの過程においては、自分自身の肉体があるうちに「本当に愛にあふれた、正しい行い」をしていけば良いわけですよね。
これまで学んできたことがどんどん繋がっていく感覚を得られるので、学ぶことって本当に楽しいんです。
◾️新設のオンラインレッスンで伝えたいこと
スワミ・ヨーガスワルパナンダジ(※5)がお伝えくださった瞑想について、皆さまにシェアさせていただきたいと考えていますし、プラーナヤーマの時間もしっかり取るつもりです。
それと、私のレッスンの特徴は「お話」の部分なのかな…と思っています。
これまでいろいろな経験をしてきた中で、私自身が納得できるようなことを、これからも皆さまにお伝えしていきたいです。
生きている以上、何かしら起こります。
しかもその当事者だった時って、とてもきれいごとでは済まない。
私自身、昔は心が波立って、子どもたちを叱りすぎてしまい自己嫌悪に陥ったり、へとへとに疲れてしまったりしていました。
でも、与えられた身体、与えられた時間、そして与えられた場…、そういったものすべてが私を成長させてくれていたんだと感じています。
「私は一所懸命、できることをした」と思えるのなら、結果はこだわらなくていいのかもしれません。
「あなたは一人じゃないよ」ということを、私のお話を通して皆様にお伝えしていけたら…と思っています。
(インタビュー終わり)
「たくさんの方がヨーガをしたら、世界が平和になると思います」とお話しくださった鴻野先生。
10月新設の『呼吸と瞑想 気づきのベーシック』(オンラインレッスン、水曜日12時〜13時15分)でお待ちしています。
「リアルタイムでの参加は難しい!」という方も、見逃し配信でぜひご参加ください!
(※1)ギーター:
古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の一部であり、ヒンドゥー教の最も重
要な聖典の一つ。「神(バガヴァッド)の歌(ギーター)」を意味する。
(※2)バクティヨーガ:
ヨーガの境地に、神への愛を用いて至る教え
(※3)シャンカラ:
初代シャンカラは哲学者、思想家。現在のインドにおいて東西南北4つの僧院に分かれて、シャンカラアーチャールリヤの座がある。
(※4)サンスカーラ:
過去の行いや経験が心身に刻み込んだ、潜在的な印象や記憶
(※5)スワミ・ヨーガスワルパナンダジ:
ザ・ディヴァイン・ライフ・ソサエティ(シバナンダ・アシュラム)の総長


