マンゴー通信 – ヨーガやインド、心と身体の健康などに関すること。 – 友永ヨーガ学院
11.12.6
094号
友永乾史
(友永ヨーガ学院理事、マンゴー通信編集長)


What's Mango Express?~マンゴー通信のご紹介~

 ただひたすらマンゴーを食べるときのようにヨーガを味わって欲しい、インド原産のマンゴーのように多くの人に愛されたい、そんな気持ちで書いています。ヨーガやインド、心と身体の健康などに関することをテーマにほぼ毎週アップします。

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第94号 ヨーガ的お産のすすめ vol.1


友永ヨーガの会報誌 別冊 Prana 2号からの転載です。
特集「ヨーガ的お産のすすめ」 by 高橋トーマス流美講師 – を2回に分けて連載します。

 私のお産 

 2009年2月に第1子を、2010年11月に第2子を出産しました。お産は私にとって、ひと言でいえば「人生最高の体験!」でした。

 30歳を過ぎて結婚し、その後も仕事にうつつを抜かし、気がつけば30代駆け込み妊娠。高齢の初産では、助産院での自然分娩は、今の医療システム上、断られる可能性が高いかと思ったのですが「病気でもないのに無駄なメスを入れるのは身体に申し訳ない」と、ダメもとで助産院を訪ねたところ、助産院長が顔を見て、「あなた、ニコニコしてるから大丈夫」とひと言。これもヨーガ効果でしょうか、何ともラッキーな助産院との出会いでした。

Taiga
Tatsuki

 2回の出産とも、楽しくあっという間の10ヶ月(お産では太陰暦に従って28日を1ヶ月と数えます)。おかげさまで2人とも大安産でした。そこで妊娠期間を快適に過ごす上で、私が大切だと感じたことをご紹介します。

 突き詰めて言うと「妊婦に大切なことは老若男女に大切なこと」。とりたてて特別なことではないのです。お腹に新しい命を預かることで、人はようやく、自分に良いことを本気で実践できるようになる、ということでしょうか。

 産後間もなく、震災と原発事故を経験して、改めて実感したこと。それは、私たちが今後すべきことは、未来の子供たちが、安心して自然の中を駆け回り、喉が渇けば自然なお水を頂き、お腹がすけば自然から食物に頂けるような、かつて当たり前にあった環境を、いつか取り戻せるよう、今の生活を改めていく、それに尽きるのではないかということです。

 お産も仕事も生き死にも、利潤追求のために命の扱い方を忘れた現代の私たちが、目を醒まして、少しでも自然のリズムに寄り添って生き直すことが、今後私たちが健やかに生きられる唯一の道ではないでしょうか。ひとりでも多くの女性が、自然なお産の神秘に触れられますように、心から祈っています!

 友永ヨーガ学院では、大きなお腹で臨月直前までクラスを担当させて頂き、妊娠・出産を経ても、相変わらず日々の暮らしの背骨であり続けてくれたヨーガと、お会いするたびに暖かい励ましとサポートをくださった学院の先生方・スタッフ・会員のみなさまに心から感謝いたします。

妊娠期間を快適に過ごすヒント

身体を温める

腰湯熱めのお湯で汗をしっかり出す整体流半身浴。生理不順や不妊など、婦人科系の悩みは冷えをとることで大半が解消されます。薬や治療に頼る前に、腰湯で全身の巡りを良くして、「子宮温泉」か、というくらい下半身をポカポカにすると、赤ちゃんも温泉に浸かりにやって来るようです。

生足禁止真夏でも薄手で通気性のよい腹巻き、レッグウォーマー、5本指ソックスなどを利用して、特に婦人科系のツボの集まる足首まわりは冷やさないように。エアコンの効いている夏場のほうが、お産が重くなりがちです。

常温以下のものを控える真夏でもホットでお茶を飲むようになると、その都度大汗をかいてすっきり、体温も体感温度も下がります。腰湯と温かい飲み物が習慣になると、基礎代謝が格段に上がり疲れにくい身体に。

食を正す

和の粗食身土不二。シンプルな和食が最も身体を整えます。辛いもの、甘いもの、乳製品を控えて、腹八分目に。安全なものを選んで!

断食日頃、和の粗食からほど遠い食事をされている方は、妊娠前に一度、断食をしてみませんか?味覚が正されると、自然と身体も整ってきます。私は、2回のお産とも妊娠初期の6~7週目に、断食をしました。食欲のない時期なので、断食に最適。そのおかげか、つわりがほとんどありませんでした。また産後、その助産院では、美味しい和の粗食を出してくれるのですが、消化活動を最小限に抑えると、身体が劇的に回復することを、断食の経験から実感していたので、極限まで骨盤の開閉した母体を労るために、私は2回とも産後数日、お粥のみで過ごしました。ご心配なく。母乳はばっちり出ます。自然は神秘です。

歩く

散歩を楽しむ妊娠がわかった日から、とにかく歩く。つるっと産むには毎日3時間という産院の先生もいます。頑張って歩くのではなく、楽しんで歩く。目的地に到達する為に歩くのではなく、雨上がりの木々の匂いをかぎ、風を感じ、赤ちゃんに語りかけながら、時を忘れて歩くこと。効率や達成とは対極にある、肩の力を抜いて「今」を楽しむ時間、これは産後の「赤ちゃんとの上手な過ごし方」を象徴しているように思います。

楽健法(足圧法)特に夫婦で覚えたいのが内股踏み。気血水、リンパの流れを良くして子宮内の環境を整えます。内転筋群もほぐれ、産道開きやすくなります。むくみ、ハリ、腰痛、便秘の解消にも効果あり。雨の日のお散歩の代わりに妊婦が率先して家族を踏めば、お返しにたっぷり踏んでもらえること、間違いなし。

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リンク:

アクアバースハウス – 世田谷区桜丘(助産院)

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ヨーガ断食講座

足圧法講座