マンゴー通信 – ヨーガやインド、心と身体の健康などに関すること。 – 友永ヨーガ学院
19.1.1
143号
友永乾史
(友永ヨーガ学院理事、マンゴー通信編集長)


What's Mango Express?~マンゴー通信のご紹介~

 ただひたすらマンゴーを食べるときのようにヨーガを味わって欲しい、インド原産のマンゴーのように多くの人に愛されたい、そんな気持ちで書いています。ヨーガやインド、心と身体の健康などに関することをテーマにほぼ毎週アップします。

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第143号 日本をヨーガ(5)


それは、一人ひとりが「自分の存在をより深く掘っていくこと」から可能だと考えます。

 

日本は今、糖尿病(国債というドリンク剤による財政赤字)と高血圧(インフラおよび官僚組織の硬直化、老朽化)と、がん(原発などの人々のエネルギーを吸いとっていく古い施設や組織)、免疫の暴走(いじめやヘイト、パワハラ、セクハラ、高い自殺率)、そして自傷を伴う分裂症的行動(沖縄への基地の押し付け)、サルコペニアおよびロコモティブシンドローム(少子高齢化)の状態にあります。末端(地方)では壊死(村落の崩壊)が出てきたり、心臓の肥大(官僚組織の肥大)があったり、皮膚をかきむしったり、髪の毛を抜いたり(いじめや学級の崩壊)、日本という国全体が少しぎすぎすして疲れている。隣人である隣国ともよい関係を保てていない。

 

こうした病気の症状から、日本という国の一つひとつの細胞と言える日本に住む人間も、同じような症状に苦しんでいます。前にも少し書きましたが、一言で言えばとても疲れている人が多い。

 

こういった病気は長年の行動の積み重ねが原因です。一年間財政赤字があったくらいでは、あるいは、一基原発があったくらいでは、今のような病と言えるような状態にはなっていないでしょう。ちょっと甘いもの、カロリーの高いものを摂りすぎても大丈夫だけど、長年にわたって、習慣的に摂りすぎてしまうとそれが当たり前になってしまう。消化のよい糖分はその場限りの力を出したり、頭を働かせるのには役立つけど、長い目で見ると持続力を失い、すぐに再びほしくなってしまう中毒性があります。

 

それでは、日本という国はこのまま病に侵されて死んでいってしまうのでしょうか。つまり、財政は破綻、人口はこのまま減少、国という体裁を保てなくなっていってしまうのでしょうか。

 

過去多くの国が死んでいきました。お隣にあった百済や高麗、唐や隋、清という国はもうないし、ペルシャとか、ビザンチン帝国とか、世界史で習った国もありません。あるいは今のソマリアのように、新しい国に分裂して生まれ変わる国もあります。日本も江戸時代の日本から大日本帝国へ、そして戦後の今の日本と少しずつその形を変えてきました。

 

このまま日本という国が病に侵されて死んでいくのであれば、それはそれでよいのだと思います。国というものもこの世のもの。流転していく運命からは逃れられないでしょう。心配しても始まらないので、そうなったらなったのがよかったのだ。そう思って憂いなく過ごして行くのがよいのだと、

 

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候
死ぬ時節には死ぬがよく候
これはこれ災難をのがるる妙法にて候

 

良寛上人(江戸時代の禅宗の僧侶)もおっしゃられています。

 

それでも、今の混迷の世界で、日本が果たしたほうがよい役割がまだまだあるのではないのか。そして、そっちのほうがよっぽど楽しく面白そう。このままよぼよぼと何もせずに老いていくのはまだまだもったいない。私はそう思っています。

 

そして、その役割は、戦後の日本映画が担っていたような。そして、今のディズニーランドが担っているような。そんな役割であるように思います。

 

その鍵が、冒頭の「自分の存在をより深く掘っていくこと」なのだと思います。

 

これは、私たち一人ひとりの今、ここに関わる話です。

 

居心地よくいること。心穏やかにいること。明日や、世間体や、昨日を気にしすぎないこと。楽しんでいること。一言で言えば、幸せでいること。一人ひとりのそうしたたたずまいが、日本を世界を変えて行くと思うのです。

 

明けましておめでとうございます!この時期は風が冷たいですが空がきれいで、地球の”惑星感”が増すのが好きです。