マンゴー通信 – ヨーガやインド、心と身体の健康などに関すること。 – 友永ヨーガ学院
18.10.21
133号
友永乾史
(友永ヨーガ学院理事、マンゴー通信編集長)


What's Mango Express?~マンゴー通信のご紹介~

 ただひたすらマンゴーを食べるときのようにヨーガを味わって欲しい、インド原産のマンゴーのように多くの人に愛されたい、そんな気持ちで書いています。ヨーガやインド、心と身体の健康などに関することをテーマにほぼ毎週アップします。

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第133号 日本のヨーガ(5)


あらためてお断りすると、私はどうしたって日本企業が勝たないといけないということを言いたいのではないのです。未来永劫、この世界は栄枯盛衰を繰り返すというのがヨーガの教えです。今日の勝者は明日の敗者。誰も勝ち続けることはできない。

 

私が伝えたいのは、どれだけ心を静かにするのが、心に余裕がある状態でいることが大切かということ。(自戒をこめて!)

 

iPhoneが発売される前、2005年(4-5月)のアップルの時価総額は3000億ドル。ソニーもその時点では、ほぼ同じくらい、3000億ドル程度。このころは、もうiPodがウォークマンを圧倒していた頃だけど、数字だけみれば、まだ世間の評価はどっこいどっこいといったところ。

 

そして、現在(2018年9月)は、アップル11兆ドル、ソニーは7000億ドル。10倍以上の開きがついてしまった。

 

スマホというのは、液晶パネルと、CPU(中央処理装置)、そして、ストレージ(長期記憶)、メモリ(短期記憶)、バッテリー、そして通信機器からできているらしいのですが、憶測すると、2005年の時点では、ソニーの方がそれぞれにより近いところにいたのではないか。

 

もしこれらがおおまかなところで事実だとすれば、企業の栄枯盛衰は、リーダーがいかにフラットでニュートラルに自社の可能性をみていくことができるかということにつきるのではないか。

 

イノベーションにつながる材料が工場に転がっていても、こだわりとか、らしさとか、好き嫌いとか、こういった心で物事をみていては、新しいものが生まれてこない。

 

「相対的なものを超え、妬み(不満)を離れ、成功と不成功を平等(同一)に見る人は、行為をしても束縛されない」(バガヴァッド・ギーター 4-22)

 

「右にするか 左にするか 迷ったときは共に捨つ可し

裡になさんと欲したら 直ちに為せ

成否の為に為すな 裡の欲求によりて為せ」(野口晴哉 *1)

 

「こうしたら成功しそう」という理由で動かない。「これをやりたい」、「これしかない」という理由で動く。

 

こういった澄み渡った意識に至ることこそ、瞑想に他ならないのであって、究極のところ、企業の盛衰の行方はリーダーの瞑想が決めるということが言えるのではないか。

 

こんなことを言いたかったのです。

 

そして、実はそういった瞑想的な生活というものを実現していたのが、日本だということ。他の国でもそういった文化や風習はあります。短い間ですが、私が滞在したイギリスにも、インドにも、それはある。でも、日本はそういった瞑想的な時間を常に過ごせるよう、人と人のお互いに対する配慮が行き届いていること、そして、そういった身体の構え方や運び方、つまるところ、心の使い方が洗練された土地だということを言いたいのです。

 

さらには、そういった心と身体の使い方が、速い速度で失われていて、とてももったいないと思っていること。これは、畳の間がなくなって、食も衣も西洋風になっていることが大きな原因だと思います。(もちろん、この背景に物質主義という、ヨーガがずっと戦ってきた大きな魔物がいるのですが)この流れは止まることはなくても、ヨーガを身につけていくことで、良い形で残していけるのではないか。そういうことを考えている。こういうことをお伝えしたかったのです。

 

 

1* 日本のヨギとして野口春哉先生を尊敬しています。(当院の指導者養成コースでは整体を学びます)この言葉は、ツイッターで野口先生の言葉としてつぶやかれているものです。でも、この言葉の出典がどこかは不明です。もしご存知の方がいらしたら、info@tomonagayoga.org まで、教えて頂けたら嬉しいです。

(株価の出典はhttps://www.macrotrends.net/ から)

こんな道具でこのブログを書いています。