トップ マンゴー通信 第54号  


08.3.12.
054号
友永乾史
(友永ヨーガ学院理事、マンゴー通信編集長)


What's Mango Express?〜マンゴー通信のご紹介〜

ただひたすらマンゴーを食べるときのようにヨーガを味わって欲しい、インド原産のマンゴーのように多くの人に愛されたい、そんな気持ちで書いています。ヨーガやインド、心と体の健康などに関することをテーマにほぼ毎週アップします。

第54号 『偽』の翌年に

 少しずつ暖かくなっています。「解毒の春」、皆さんのデトックスはいかが進んでいますか?冬は寒く、動物性のこってりした食べ物がおいしい季節です。お酒の機会も多く、内臓は疲れ気味。代謝も低いので、体内に不要なものが溜まり勝ち。春の野菜、少し苦いくらいの菜っ葉を食べて、じっくりと身体を動かして汗をかく。もし必要であれば、少し食べるものを減らして、排出に意識をおいて過ごしてみる。細胞が緩むこの時期、夏へ向けて上がる気温に体調を合わせて、体内の要らないものを排出していきましょう。

 おかげさまで春のヨーガ断食は早々と満員を頂きました。食べものへの意識、そして体内の環境への意識、感覚の高まりを感じています。

 昨年を表す言葉として「偽」が選ばれたことはまだ記憶に新しいと思います。食品の偽装が暴かれ、まだ、連日のように新聞をにぎわしているようです。賞味期限、肉の種類、はたまた農薬の混入まで。いろんな偽装がありました。ヨーガ断食の説明会で、食についてお話してきた懸念が、一斉に吹き出た年でありました。

 ヨーガ断食で、本断食(二日間)を終え、最初に口にするのは、玄米をすりつぶしたクリームです。オーサワジャパンという、マクロビオティックの食材の老舗の商品です。温めたクリームをお湯で少し溶いて、ほんの少々の塩を入れて、三日ぶりの食物を口にするときの感激。立ち上る香ばしい湯気を、胸いっぱいに吸い込んだ時点で、もう、身体は反応して、胃腸が動き出すのが分かります。さじを口に入れた途端、舌にある味蕾(みらい)は全開となり、玄米の持つうまみとエネルギーが爆発するように全身に広がります。

 思うのは、もし、このクリームに少しでもケミカルなものが入っていれば、すぐに気づくであろうということ。この繊細な味覚、嗅覚は、復食をしっかりと行えば、相当長持ちする感覚です。味覚や嗅覚はもちろん、視覚や聴覚、触覚まで、もちろん、体内の内臓感覚も鋭敏になります。こうなると、古いもの、調理されすぎたものはとても体内に入らなくなってくる。個人差はありますが、そんな実感を体験者のほとんどの方がお持ちになります。

 五感で毒を見分けて、生き延びて来た私たち人類。パッケージだけで判断せず、五感をよく使って食べる物を見極めないと、まだまだ危険な世の中のようです。高度に便利になった社会では、より動物的勘を働かせないと、従順な消費者として、逆に便利に使われてしまう。そんな危惧が広まったままの今年。真贋を見極める感覚を育てていくにも、ヨーガはお役に立てると思います。




芽吹く小枝。3/10 善福寺公園にて
 
 


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