トップ マンゴー通信 第53号  


08.2.26.
053号
友永乾史
(友永ヨーガ学院理事、マンゴー通信編集長)


What's Mango Express?〜マンゴー通信のご紹介〜

ただひたすらマンゴーを食べるときのようにヨーガを味わって欲しい、インド原産のマンゴーのように多くの人に愛されたい、そんな気持ちで書いています。ヨーガやインド、心と体の健康などに関することをテーマにほぼ毎週アップします。

第53号 三寒四温と一日一度

 暖かい日が続いています。暖かいのが好きな私には有難い限りです。日本では、この春が来るまでの道のりを三寒四温と表現しますが、北インドでは、1日1度、one degree a day という言い習わしをよく耳にしました。

 北部、特にヒマラヤの南、平野部は、厳しい暑さで知られます。夏は50度に近くなります。「今年は50度を超すか?」が毎年の話題になります。日本並みの寒さの冬から、その40度以上の酷暑に駆け上がるのがインドの春です。12月、1月、2月は、路上で生活する人々に凍死者が出るほどの気温。雪は見ませんが、時には、ゼロ度に近くなるほどの冷え込みです。そんな冬から40度超の夏まではほとんど一ヶ月で気温が駆け上がっていきます。そこで、3月、インドの春は毎日1度ずつ上がると言われるのです。もちろん、体調の管理は大変で、この時期に身体を酷使すると4月、5月の酷暑期に間違いなく身体を壊します。インドの春、この猛烈な宇宙の営みを讃えるのがHOLI(ホーリー)というお祭り。無礼講に、色の付いた水や粉を家族、友人、地域の人々に水を掛けあいます。カラフルに色付いた牛が街中を闊歩するのはこの時期です。

 日本の春は、その点は穏やか。それでも、三寒四温の文字どおり、暖かくなったと思ったら、また雪が降るほどの冷え込みになる、短い間での結構な温度のギャップ。これは心身に相当ストレスとなるようです。その現われとして、花粉症などのアレルギー症状がでるのでしょう。

 気温が上がると、冷えて縮こまったところが緩み始めます。代謝も活発になり、心身は開放に向かいます。日本ではそこで、冷え込みが来る。また急に縮まないとならない。ちょっと暖かくなったからといって、両手を上げて万歳できないのが、日本の春です。徐々に徐々に、本当の春が来たのかどうか、疑り深く、春を見極める。花冷えという言葉があるように、桜が咲いてもまだ用心している。我慢強さや、繊細さなど、日本人の美徳は、こういった気候風土から生まれるのではないかと思っています。

 ヨーガはこのような気温差のストレスを、上手く解放できるメソッドでもあります。じっくりと身体中をほぐし、動かして、開放的になりすぎたところ、そして縮こまりすぎているところバランスして、春に向かう心身をサポートしてくれます。

 昨年の今頃に書いた マンゴー通信42号 にも書きましたが、昨冬は雪が降りませんでした。一転、今年はスノーボーダー大喜びの冬です。この地球もどうにか、さまざまなストレスからバランスを取っているようです。こう書いているうちにまた冷え込むようです。どうぞお大事に。




ホリはインド中こんなことになっています。
Photo by Kenny Irwin
 
 


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