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前回に引き続き、今年の10月に訪れるシバナンダアシュラムのお話です。
アシュラムでは、いたるところに創始者のスワミ・シバナンダの言葉が掲げられています。その中でも特に多く目にするのは、Serve−奉仕しなさい、Love−愛しなさい、Give−与えなさい、Purify−浄化しなさい、Meditate−瞑想しなさい、Realize−本来の自分を悟りなさいという、6つの言葉です。アシュラムの中心、幾つかのホールと図書館の集る中庭に建つ石柱にも、しっかりと彫られています。
ヨーガと聞いて、お気に入りのヨーガマットを持って、スタジオで身体を動かすことなんて思っていると、ちょっときょとんとしてしまう言葉です。
あるいは、ヨーガを勉強されている方には、アシュタンガ(八支則)の教えのほうが、より馴染み深いものでしょう。スワミ・シバナンダその人は、ハタヨーガのマスターでもありました。修行を始めた最初のころにはもちろん、グルについてヨーガの道を歩まれました。いわゆるトラディッショナルなヨーガを極めた方です。ヤマ、ニヤマ、アーサナというアシュタンガはアシュラムでもしっかりと教えられています
それでも、Serve、奉仕という言葉が最初に出てくる。この点が、ほかのアシュラムと大きく違う点なのかも知れません。
アシュラムには、無料で治療を受けられる病院が併設されています。以前にも書きましたが、スワミ・シバナンダは西洋医学の医者でした。修行中でもなんでも、急病人がいれば、すぐに駆けつけたそうです。結果、寄付によってアシュラムには病院ができました。アシュラムに泊まるものは無料で宿泊できます。あらゆるレッスン、講義は無料です。すべては寄付で成り立っています。多くの人たちが報酬を求めずに、皿洗いから切手貼りにいたるまで、ただたださまざまな仕事をしています。
ある学者がスワミ・シバナンダを尋ね、議論を吹っかけようとした、という話を聞きました。ヨーガとはなんぞや、どこまで深く降りて、あるいはどんな高みまで行ったのか、勝負をしようという魂胆を見たスワミは、BPヨーガの話をします。『うちのヨーガは、まずBPヨーガです。』『BPヨーガ?なんですか、それは?』 『ベッドパン(寝たきりの人の排泄物を受ける皿)で、入院中の患者に奉仕をするのです。』それを聞いた学者はアシュラムから逃げ帰りました。
厳しくも暖かいスワミのお人柄が偲ばれるお話です。そんな方をグルにと、インド中、世界中から求道者が集ったのが現在のディバインライフソサエティー、通称、シバナンダアシュラムです。
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