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リシケシでは冷たいガンジス河に身を浸し、マントラが響く中、アーサナとお祈りの日々でした。トリヴァンドラムでは、波の砕ける音を聞きながらマッサージオイルまみれになって身体中が弛緩し、いろんな薬草の成分を吸収して、アーユルヴェーダトリートメントが身体に効くのを実感しました。そしてオプショナルのサファリツアーでは、かわうそが住む湖のほとり、象や虎のすむジャングルを通り抜けてインドの生態系の豊かさを味わいました。ということで、今回の旅では、インドを形容する一番正しいであろう言葉、「多様性」
を少しでも味わえたと思います。次回は来年、2006年の4月に、また旅行を企画しています。また違ったインドをしっかり味わえるような旅になればいいなと思っています。どうぞお楽しみに。
私自身のこの旅での最大の収穫の一つは、参加者の皆さんと仲良くなれたことです。若い方、男性もいらっしゃいましたが、マジョリティーは、40代以上の女性です。私はよほどテレビや新聞などのメディアによほど洗脳されているのか、この旅行に参加するまでは、私にとってそのいう年齢層の女性というのは一まとまりの存在で、それぞれの個性を知る機会というのは今回の旅行が初めてでした。
空港の待ち時間、飛行機内、バスの車中、食事中などなど、いろいろな方とたくさんの話をしました。世間話に始まって、ヨーガを始めたきっかけ、その土地土地の感想などなど。そしてこの旅行が半分を過ぎる頃には、私の中の40代以上の女性のステレオタイプはすっかり崩れ去り、それぞれが個人として立体的に映るようになりました。それぞれの方とそれぞれの話をすることによって、AさんとBさんの違いがわかってきます。「40代以上の女性」
というグループだったものが、ばらばらになり、固有名詞のAさんと私の関係になります。空白だった地図の場所を実際に歩いてみて、いろいろと印が入って馴染み深いものになっていく過程に似ています。歩けば歩くほど、地図に手垢が付き、ずいぶんと後になっても地図を見れば実際の情景が頭に浮かびます。
ヨーガをしたり、旅行をすることには同じようにその対象と馴染みになるという作用があると思います。アーサナを続けていくと、背骨の一個一個を意識できるようになったり、詰まっているのが腸のどの辺りなのか判るようになります。身体の地図が詳しく馴染み深いものになるわけです。旅行をすると、漠然としたイメージしかもっていなかった国の実際を知ることができます。インドを旅してデリー、リシケシ、トリヴァンドラムと、地方によって日の光と緑の色が違う鮮やかなモザイク模様の国としてインドにさらに親しみを持てるようになりました。
自分の身体と馴染みとなり、自分の住むこの地球と馴染みになっていくというのは、たまらなく楽しい作業です。旅とヨーガ、どちらも同じように探求をしっかり続けて行きたいと思います。
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