トップ マンゴー通信 第22号  


05.06.13
022号
友永乾史
(友永ヨーガ学院理事、マンゴー通信編集長)


What's Mango Express?〜マンゴー通信のご紹介〜

ただひたすらマンゴーを食べるときのようにヨーガを味わって欲しい、インド原産のマンゴーのように多くの人に愛されたい、そんな気持ちで書いています。ヨーガやインド、心と体の健康などに関することをテーマにほぼ毎週アップします。

第22号「インド旅行記 Vol.11」ボートトリップ

今回で6回目になるインド旅行ですが、今までと一つ大きく変えたところがあります。今まではできるだけ多くの遺跡や名所を見て廻ろうと、たくさん移動があったのですが、今回は、アシュラムでの修行のあとはゆっくりしようと、このトリヴァンドラムのアーユルヴェーダリゾートで、3泊することになっています。広く歴史あるインドなので、いろいろと行きたいところは多いのですが、一箇所に留まって、その場を深く味わうのも良いだろうと、そう決めました。

 昨日のアーユルヴェーダのマッサージで、体の疲れがすっかり取れた翌朝は、希望者だけで海岸で朝日の昇る時間にアーサナをしました。波の砕ける音を聞きながら思い思いのポーズをとって、しばらく座りました。となりの浜から地引網を引っ張る男達が、網に引っ張られて目の前を横切ります。しばらくして上がった中身を見てみると、小型の鯵のような魚が取れています。しかし、網を引っ張る人数にしては上がりが少ないのか、男たちはあまり嬉しそうでありません。蛸が一匹、苦しそうに身をくねらしていました。

アーサナの後は、朝食です。何種類かのなかから選べるようになっていて、消化によいポリッジや、オートミールがあったのが嬉しかったです。めいめいが、自分のトリートメントの予約時間に合わせて食事を取り、食事の後はまたゆっくりお茶を飲めます。トリートメント前は満腹にしないほうが良いのはアーサナと同じです。ホテルのヨーガ教室もあって、こちらは相当お年のおじいさん先生でしたが、指示の出し方は年期が入っていてわかりやすく、楽しくアーサナできます。

 今日のメインアクティビティーは夕方のボートトリップです。この辺は、海岸に流れ込む河口や水路などが入り組んでいて、緑多い、静かな汽水域を作っています。その滑らかな水面をゆっくりボートで巡るというのがこの辺の観光の目玉なわけです。ハウスボートと呼ばれる宿泊施設が載ったボートで1週間くらいゆったりできるというコースもあるようですが、私たちは1時間くらいの短いトリップの予定です。

 夕方まで時間のある人は、タクシーをチャーターして、コバラムビーチまで出かけました。ここはビーチ沿いにぎっしり飲食店や土産物屋が並んでいます。タクシーから降りたとたんに、土産物売りが私たちを取り囲みます。サンダル売りが一番の人気を掴んだようで、他の物売りは早々と退散しました。この辺は北インドよりはさっぱりしている感じです。地図屋や、洋服屋、カフェなどなどを冷やかして帰りは3輪オートで帰りました。2ストロークエンジンの甲高い響きを聞きながら風に当たって、途中買い物をしながらホテルへ。

到着してすぐにボートトリップへ出発です。バスで30分ほど行くと、橋のたもとの川岸に底の平らな船の上に、プラスチックの椅子を並べただけのごくシンプルなボート2台が私たちを待っています。足元に注意してなんとか全員乗り込みました。

まさに滑るように水面を進みます。動力は力持ちの水夫さんのみ。長い竹ざおを水底に突き立てて、体重をかけて押し出し、その分だけ進みます。勢いがついてくると結構スピードが乗って、ちょうどゆっくり自転車で走るくらいのスピードになります。このようなスピードでエンジンの音のしない、且つ自分の力を使わない乗りものに乗ったことがないので、とても新鮮な感覚です。水路から、うっそうとした緑の陸を眺めていると、ときたま地元の女性の赤や黄色の原色のサリーが横切ります。鳥が鳴く声が遠くから聞こえ、ボートの上は笑い声が絶えず、日は森の中に沈んでいきます。本当にリラックスさせてもらいました。



 ボートの上で、ボートのポーズならぬ木のポーズ
 

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