トップ マンゴー通信 第20号  


05.05.17
020号
友永乾史
(友永ヨーガ学院理事、マンゴー通信編集長)


What's Mango Express?〜マンゴー通信のご紹介〜

ただひたすらマンゴーを食べるときのようにヨーガを味わって欲しい、インド原産のマンゴーのように多くの人に愛されたい、そんな気持ちで書いています。ヨーガやインド、心と体の健康などに関することをテーマにほぼ毎週アップします。

第20号「インド旅行記 Vol.9」南へ

デリーからインド最南端の州、ケララの州都トリヴァンドラムまでは、ボンベイを経由して4時間以上。インドは大きい国だというのを実感します。

 北インドは、シルクロードの通り道でもあったことから、どことなく砂漠の雰囲気がします。日本からミャンマーにいたる湿潤なアジアの雰囲気からはかなり離れた風情です。デリーからちょっと西のラジャスタンのほうへ行けば、らくだは歩いているし、実際に砂丘がある私たちがイメージする砂漠そのものがあります。デリーでも、乾季に風が吹けば、砂埃が舞い、サリーを着た女性は頭から布をかぶり、砂漠が近いことを感じます。人も厳しい。懇意になれば、とてもやさしくまるで家族のように接してくれますが、商売の場で会う北インド人は金勘定にうるさく、安く仕入れて高く売るというシルクロード時代からの鉄則をぎっちり守っています。土産物屋などでは、観光客が原価のン倍も吹っかけられるというのは普通です。一緒に仕事をするにしても、金を扱わせるには信用を置けないという人もいます。「だから、南インド人を雇え」 と、私が仕事でデリーにいたときには、そうアドバイスされることもありました。確かに、南インド人は、インド先住だとされるドラビダ系の人懐っこい顔立ちで、身長も日本人と同じくらいで、実直な雰囲気があります。

ボンベイで乗客の乗り降りがあって、1時間半くらいでトリヴァンドラム上空まで来ます。一面に椰子の木が広がり、ビーチに波が押しよせています。南国の湿気ある大気が立ち上っているのが分かります。田舎の駅舎のような空港に降り、多少の両替をして、バスに乗り込みます。看板に描かれる文字も、ヒンディー語でなく、マラヤラムというケララの言語で、ころころ丸っこくて可愛らしいく、街行く人も、赤道に近いだけになんとなくゆっくりしていて、デリーで絶えず響いているクラクションもここではあまり聞こえません。露天には色とりどりのフルーツが並び、特にバナナは数種類、太くて短いのから、小さくてカーブのきついのまでいろいろぶら下がっています。こういうところで育ったら、のんびり育ちそうだと、南インド人性善説も納得できてしまいそうです。

 バスで30分くらい走って宿泊先のソマティーラム・アーユルヴェーディック・ビーチリゾート( http://www.somatheeram.com/)に着きました。赤土の駐車場から、オープンエアーのレストランに案内され、そこでチェックインの手続きです。椰子の木々の間で部屋はそれぞれ独立したバンガローになっていて、赤土と石の階段を行き来して移動します。白い大理石のフロアに、高い天井、大きなロビーとびしっと制服を着たドアマンなどなどを想像していた私は、蚊帳の吊ってある部屋で着替えながら、同行の皆さんに満足してもらえるか、すこし心配になりました。それでも、最初のアーユルヴェーダトリートメントをしてもらい、ココナツジュースを飲むころには、このリゾートのことがとても気に入って、そんな心配が無用だったことに気づきました。とにかく、気持ちよかった。どう気持ちよかったかは、また次号にて。



 亜大陸の左下の端。椰子と砂と海。また行きたい!
 


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