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多くのインド旅行記では、前号のような快調な滑り出しの後、どうしてもインド的などんでん返しが起こって、やっぱりインドは一筋縄ではいかない国だ・・なんていう展開がありがちなのですが、今回のインド旅行は、滑り出しで出発が一日遅れているためか、アシュラム滞在全般、とてもスムースで実りの多い旅になりました。盛夏は過ぎていたので、停電もほとんどなく、暑さもそれほどでなく、熱射や下痢でダウンなんていう人も見当らず、まさに修行日和が続きました。
アーサナを終えて朝ご飯です。トーストとミルクチャイ、果物が数種。一緒に出たジャムとピーナツペーストがとてもおいしくて、食堂の主、ハリハラジに特別にお願いして、ピーナツペースト業者におみやげとして希望者の分だけ別に持ってきて貰いました。
10時からはアシュラム中でギータの講義や、マントラの講義、アーサナの実習などいろいろなプログラムが用意されています。ここはヨーガをする身にとってのディズニーランドのような場所です。こちらは寄付のみで運営されていますが。別に出席したくなければ、リシケシの街での買い物もできます。さすがヨーガのメッカだけあって、瞑想や、シャバアーサナ用のCD、アーサナをするのにちょうど良いクルタパジャマやパンジャビスーツが手に入ります。インドの他の都市と比べても、物乞いは少なく、商店の観光客への価格設定も妥当に近いと思いました。とはいっても値引き交渉は必要です。デリーなどの大都市では観光客を食い物にすることを生業にしている人が多いので、こちらが何も知らないふりをしていると、とんでもない値段を平気な顔してふっかけてきます。そのふっかけ比率がデリーでは10倍から100倍くらいだとすれば、リシケシでは1.5倍から10倍くらいで済んでいるような感じです。
この定価のなさを楽しんでいたのが、今回参加した多くの女性陣でした。宿舎とリシケシのマーケットは、合わせて200段くらいの急な階段を上り下りしなければなりません。それでも、お店のオヤジとのやりとりをしっかり時間を掛けて、値段がこれ以下に下がらないと見るや、「じゃあ、また来るわ・・」
と、商品を置いていきます。200段を上って、また午後になると、200段下って、「やっぱり気になるんだけど・・」 という具合にオヤジの譲歩を引き出すという高等戦術です。買い物の後の笑顔を見ると皆さん満足のいく買い物ができたようです。
夕方になると、シバナンダジが住まわれた館で、ガンガアラティーが行われます。これは毎日、アシュラムのスワミがお経を唱えて、ガンジス河に灯明を流す儀式です。お経といっても、キールタンといって、節のついた歌のようなものが繰り返されるので、何も知らなくても、その場に坐っていると自然に歌えるようになります。最初はスワミやアシュラムに毎日通っている信徒、地元のプロに近いような女性が歌うのですが、そのうちにマイクが回ってきて、マレーシアや、香港など、各地の信徒代表が歌いだします。私たちの代表である友永淳子院長も朗々とジャヤガネーシャというお経を唱えて大喝采を浴びました。同じキールタンでも、各国のなまりやイントネーションが入って、それぞれが特色ある音色になります。河辺で日が暮れ行くのを感じながら手をたたき、世界中から集ってきたみんなで一緒に歌っているとなんだかとても気持ちのいいものです。これは私の夕刻の日課として、毎日欠かさず出席するようにしました。最後には、皆でガンジスに灯明を流し、そこでもキールタンを歌ってお終いです。
夕食後は、サットサンガというお話の会が開かれます。私たち日本勢が多かったので、特別に、チダナンダジ(現総長)が日本に講演旅行をされた際のテープが流されました。同時通訳が入っていたので、分かりやすくてよかったです。形而上のものを長く英語で聞くのはかなりしんどいので。ちなみにこのとき通訳をなされたのは、小山芙美子という先生です。いろいろなシバナンダジをはじめいろいろな方の重要な書物を訳されています。(小山芙美子さんのホームページはこちらhttp://www.ceres.dti.ne.jp/~f-oyama/です)
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